日本におけるペット産業は80年代、90年代と順調に拡大してきましたが、飼育頭数は2008年の13,901千頭をピークに減少傾向にあります。2007年犬の1歳未満の構成比は7%でした。しかし、2013年は3.5%、2014年は3.4%と半分に減少しています。現在の犬、猫の飼育率はそれぞれ15.1%、10.1%ですが、今後飼育したいという飼育意向率は犬、猫共1.6倍になっています。さらに、欧米と比較すれば、犬の飼育率は現在の2倍、猫の飼育率は3倍にすることも可能です。それには、ペットと暮らすことによる効用がまだ日本人には理解されていないことが、大きな理由としてあげられます。
ペット産業は、医療費の削減効果があり、人間の心と体の健康に寄与する「健康産業」といえます。リードプログラム(子供がおとなしい犬に対して、本を読み聞かせることで、子供たちの本を読む力が向上する)のような動物介在教育という面で、「教育産業」でもあります。一方、ペットと共に暮らす子供たちが増えれば、他人にも優しくできる社会を創造することにつながります。その意味で、「ペット産業」は世界に平和をもたらす「平和産業」でもあり、究極的には「幸せ創造産業」と言っても過言ではありません。
一般社団法人 人とペットの幸せ創造協会では、少子化、高齢化が進む日本で、人とペットが幸せに暮らせる社会の実現のため、様々な活動を行ってまいります。皆様のご支援とご協力で人とペットが幸せに暮らせる社会を創造して参りたいと存じます。
会長 越村 義雄